合気道の技には一般的に「一教」・・・「四方投げ」、「入り身投げ」、「小手返し」・・・などがあります。
私が昔の先生方に聞いた話では、別に開祖がこれらの「型」を作ったのではなく、他の先生が指導するために作ったといわれました。
開祖はただ、「自分の真似をしろ」とか「技は忘れろ」とか言われていたそうで、同じことは開祖について書かれている本でも時々みます。
ところがなんとかこれらの技のどれかに当てはめようとして無理に相手の首や手を引っ張ったりすることがあります。(私自身そうでしたが)
合気道を稽古をしている者同士ではそれで通用しますが、全く合気道を知らない人や他の武道をやっていた人には通用しません。それどころかそんな無理な態勢をとっていると簡単に倒されたり殴られたりしてしまいます。
では、どうすれば良いのか・・・
相手は千変万化なので無理に自分がイメージしている技をかけるべきではなく、そのとき相手が倒れやすい技に変えるべきです。それは通常習っている技ではないかもしれませんが・・・そして技というものでもないかもしれません。
では、合気道の稽古でやっている「一教」・・・「四方投げ」「入り身投げ」・・・は一体なんのためにあるのかということです。
それは武術的な体を作る為です。
合気道がもっとも影響を受けたといわれている大東流にも同じような技がいっぱいあります。
おそらく日本の他の武術も同じような技が散見されると思います。
まとめ:技は技のためにあるのではない。
0コメント