ロシアがウクライナに侵攻している映像をみてロシアの合気道家を思い出した。
今から30年前ソ連という国がロシアになる前に解体した頃の話しだ。
当時本部道場に通っていたころ、ロシア人が数人稽古にやってきていた。
そのうちの一人と稽古をした。
それほど大柄ではないが、元々は柔道などもやっていたようで、肩に力が入る癖があった。
何度か顔を合わせるうちに話すようになった。
日本語がかなりうまかった。
冗談でKGBかと聞くと、一瞬間を置いて、「まあそんなところだ」と笑っていた。
かなり一生懸命やっていたが、そのうち会う事もなくなった。
同じころJICAで合気道をやっていたとき、綺麗な外国人女性がやって来た。
2段だというが通常の2段よりは上手かった。
本部道場にも通っているという。
日本語はあまりうまくないので英語で少し話したところ、ロシア人でロシアで道場を開くつもりなので日本に稽古にやってきたという。
その頃、ポーランドの大使館員などもJICAに稽古にきていた。
ゴルバチョフのペレストロイカにより、共産主義国家が崩壊し、すべて国家が支給してくれる保証がなくなったので、何か身につけなければならないと思い、知っている合気道をもっと身につけようと思って来たのだろうか。
やはりその頃、友人(?)で就職せずにフラフラしていた者が突然ロシアに行った。何か面白い事でもあるのかと思ったようだ。2年くらいで戻ってきたが、とても綺麗なロシア女性をワイフだと言って紹介され、驚いた。
友人(?)は、別に格好いいわけでもなく、金を持っている訳でもない人間だ。 ロシアに行く前に少し金を貸してくれといっていた少々いい加減なやつだ。
当時は日本に国力があり、崩壊しているソ連から見るとものすごく輝いて見えたのだろう。
その美人の奥さんを見て、一瞬「僕もロシアに行こうか」と思った。
ロシアからやって来た合気道家は彼と違い、皆一生懸命だった。
ところで、何故合気道を選んだのかと思った。
おそらく柔道はオリンピック競技がありレスリングやサンボと近いところがあり、力の強い若者のスポーツだと思われているという事と、合気道には年配者でも上達でき、男女が一緒にダンスのようにできるという事もあるのだろう。
実際日本の指導者は彼らより小柄だが、彼らを簡単に倒しているので面白かったのだろう。
それから30年彼らの成果なのか、ロシアで合気道が人気になっているようだ。
以下参照。
<https://trend.yikn8643.com/nataria-aikidou-700ナターリア(ロシア人)は合気道を極める!なぜ日本へ?道場の場所は?【ウチの子ニッポンで元気ですか?】 (yikn8643.com)>
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