昨日は、通常の教本に載っているような「四方投げ」や「一教」・・・といって「型稽古」をやった後、「手や肩を掴まれた時にどうするか」という設定でいくつかのやり方を稽古しました。
(1)通常の「型稽古」にもやり方がいくつかあります。
手を掴むとき、①<技を覚える為>に丁寧にやるバージョンと、②<相手が動かない様にしっかりつかむ>というバージョンと③<相手とのつながりを重視>する稽古があります。
①手を持たれた時、どうすれば合理的に動いて、相手を崩せるかという稽古なので、手が常に自分の中心に置きながら動けるか、という手の位置や相手に手を引っ張られても倒れないように体がまっすぐに立ち腰からうごけるかを注意しながら稽古しました。
持たれている手だけで相手を崩したり、相手からの拘束を逃れるのは、通常は力がなければ困難です。しかし腰を中心とした自分の中心から出る力ならば弱くても相手を崩すことはできます。
その為にうまく体を動かすという事と、足先から腰を通して出る力(気?)をどのようにして使えるようになるかの稽古となります。
最初はギクシャクしますし、指導者にポジションを修正しながら学ぶことになりますが、徐々にわかってきます。
相手とぶつかっているところをそのままの姿勢で何とかしようと力むと益々強い相手には抵抗できなくなります。
②では①をより理解してもらうために、強く持たれても自分の中心を維持しながら技を掛けると相手もちゃんと崩れるという確認でした。
③は受け身をとる方の稽古が中心となります。相手が「どのように力を入れているか」、「動いているか」を、自分の体をセンサーのようにして感じる稽古です。
それにより、相手から逃れたり、自分が同じように技をかけたとき上手くできるかを学ぶ機会となります。
(2)手や肩を掴まれた時、どうするか。
そのときも常に自分の中心を維持しながら動く稽古をします。 不利な状況でもすぐに自分の中心を維持できるように体を動かす(腰の位置を変える)ことが重要になります。
①掴もうとして相手が手を伸ばしてきた時
それに合わせて自分も動きます。感覚の稽古です。
相手の動き始め、「気(?)」を捉えて、相手と「同じ速度」で動きます。
そのとき体全体も相手を模倣するように動きます。最初は練習の為、相手と同じ様に大きく動くことにより相手の動きの「起こり」を理解します。
慣れてくれば、それほど意識しなくても自然に体でわかるようになります。
そして伸ばしてきた手を「握るのではなく」<そっと>掴みます。
このとき力は入れません。力を入れる=筋肉を緊張させる、とそこで動きが止まってしまい、後は力比べになってしまいます。
<そっと>掴んだ後は、相手がどう動くかに合わせ、相手のバランスを崩します。
②相手が自分の腕や肩を掴んできた時もやり方は同じです。
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