本日、親子で体験に来られた方がいました。
いつも稽古をしている人とは違う感覚で新鮮でした。
初めて合気道を体験される方が、動きについて来られないのは当たり前ですが、体全体が「どう反応していいのかわからない」といった状態でした。
相手の方が私の手を握ると、腕が緊張し、私が手を少し動かすと肩が緊張し、もっと動くと体全体が固まってしまい、更に動くとバランスを崩して倒れそうになりました。
このとき私も固まっていれば、相手も安心できたのでしょうが、私は体を緊張させることなく動くので、それに対して反応出来ないので固まったという事だと思います。
例えば、相半身の一教をやるとき、相手が私の右腕を持ったとき、そのまま右腕を動かそうとすると、相手の方は抵抗して腕を強く握ります。
そうするとお互いが力を入れて頑張りあうだけで動くことが出来なくなります。
そこで私は腕の力を抜き、体の位置を相手とぶつからないように少し動きます。
そしてゆっくり右腕をあげると相手は崩れました。
この時私の右腕は、相手の力が入らないところを探すセンサーのような役割です。
そして相手の手と私の腕が<つながっている>という意識、即ち自分の腕が透明になって相手の手の中に溶け込んでいるといった意識で行うと、相手は自分の腕を認識できず<ぶつかる>ことがなくなります。
とても説明しづらいのですが、要は<意識>の問題が多いという事です。
そのような意識は相手と突きの稽古をしたときも同じです。
相手が中段突きをやってきたとき、相手の腕に自分の腕をぶつけて方向性を躱すというやりかた(空手のように)では、相手より反応が遅くなり、また体格的に差があれば相手の攻撃をよけきることは出来ないと思います。
このとき相手の突きを、自分の腕の力で外すのではなく、相手の突きを受け入れるという「対立しない」意識で行うと、ぶつかることなく崩せます。
今回来られた方は、不思議そうに思っておられていました。
実際はかなりの経験が必要です。
ここら辺は実際に道場でやってみないとわからないと思います。
一緒に来られた子供は落ち着きがないのでN君がとても苦労して教えていました。
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