偶々みていたTV番組で格闘術として世界的に有名な「クラヴマガ」」を護身術として紹介していた。
これはイスラエルで考案されたものでCIA,FBIをはじめ世界中の警察で採用されていると言われている。
TVでは相手が胸を掴まれたときの対処法として、相手が自分の胸を掴んでいる腕の肘を内側に叩いて折り曲げその肘を自分の腕で挟んで前に捻り倒し、蹴ったり殴ったりするやり方などをタレントが紹介していました。
しかし見ていると瞬発力と筋力に頼っている部分が多い。
(実際の映像はYOUTUBEを参照してください)
襲ってきた相手が体力のある人間だった場合、体力に劣る女性が同じようにできるとは思えない。あくまで外国の警察や軍隊の制圧術なのだろう。
おそらく日本の警察では相手をボコボコに殴るようなこの制圧術は採用されていないだろう。
では、胸を掴まれた時はどうするか、色んなシチューションが考えられる。
相手が押して来る場合と引っ張る場合で対処方法が異なってくる。
相手が引っ張ってくるときはそれにあわせて相手に近づき、相手が押してくるときは体捌きで反転し相手の力の方向性をそらす。それから一教や呼吸投げなどの技に入る。
いずれの場合でも相手のリズムに合わせて動くことが重要。
相手より早くても、遅くても相手は崩れない。
相手と同じタイミングで動けば相手は崩れる。
同じタイミングならば、触れていても相手を対象として感覚的に認識できなくなるからだ。自分の方が相手より早かったり、弱かったりすると相手を引っ張ったり、押したりする対象となるが、全く同じタイミングで動くとぶつかるという感覚をもてないのだ。
だから相手は無理をして掴もうとしてバランスを崩しやすくなる・・・というのが崩しの原理だ。(少なくとも私がやっている)
これならば筋力の劣る女性や年配の者でも出来るはずだが、そのような体を作るのに時間がかかるのだ。・・・今稽古している合気道はその為にあると思って欲しい。
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