これまで海外で合気道をしたのは私の所属したグループではニューヨーク、バリ、台湾に行き、夫婦だけでいったのがドイツです。
合気道も国によりさまざまです。
アメリカではなんとなくスポーツセンターでやるような雰囲気があり稽古に来る人も子供から大人まで幅広い男女で、どちらかというと体格の良い人が多かったように思います。
日本の道場では私のような年配の者がいるのですが、私の見た範囲では50歳を超えるような人はいませんでした。それはアメリカで合気道が普及してあまり時間がたっていないことも関係しているのではないかと思います。
指導者は一般的にスリムな人が多かったように思います。
体格が良かった人でも指導者になるほど稽古をしていると肩に力を入れないような体型になるのでしょう。
道場の雰囲気はフレンドリーといった感じです。
ドイツの合気道はどちらかというと生真面目、一歩間違うと辛気臭い感じがしなくもないです。
道場は流派ごとに分かれており、中には剣術や居合いなどをやる人もいます。
そして自分の先生のスタイルにこだわり、他のやり方を否定するような人もいます。
私が行ったのはドレスデンという北ドイツでしたが、背が高く平均で185cmくらいあったのではないかと思います。
合気道に対する取り組みも、アメリカが肉体的ならドイツは観念的。
マーシャルアーツ対ムービングゼン(禅という意味)・・・といった所です。
私が訪れたニューヨーク合気会はアメリカの合気道の本部ですが、突然先生の知り合いから来てくれと言われ少し離れたところにある(ニュージャージ)の町道場に行きました。
すると普段は十数人くらいで稽古をしている道場だそうですが百人近くの人が稽古に来ていました。
道場の壁にチラシが貼ってあって、日本の本部の先生の稽古が受けられるとして、一人十数ドルの料金が書いてありました。
おそらく当時のレートで2000円前後だと思います。
そして食べ物やお菓子を持ち寄って稽古の後にパーティーで歓待しましょうとも書いてありました。
先生に聞いたところでは道場同士の競争でどれだけ自分の道場が素晴らしいかを宣伝するそうで、先生も利用されたといったところだと思います。
ドイツではそんなことはありませんでしたが、稽古の後は静かに食事をして終わりました。
国民性の違いがそのまま出ているようでした。
とても面白かったです。
0コメント