天地投げは両手を取りに来たとき片手を高くあげ、反対の手を腰から下に下げて相手の力の中心を撹乱させる技。
このとき相手が取りに来るのをうまく誘導して崩せればいいが途中で相手の力とぶつかったとき動けなくなる。
それから誘導するというのは結構難しい。両手を開く前ならば呼吸投げを簡単にできるが開いてしまうと自分の力も分散してしまう。
そのときの状態は相手と自分の両手両足がバランスを取れた状態にある。
拮抗した状態とも言える。
それをどうするか。
相手がより力を入れている手、もし同じならわざと片方の手に力を入れる。
すると相手はそれに反応して力を入れてくるから、その手とつながっている自分の腕、肩、腰、足の力(あるいは緊張)を一気に抜く。
すると相手はバランスを崩し反対の手にすがろうとしてくる。
それを動かして相手を崩すことが出来る。
そのとき自分の動きが相手に見えない程度であればあるほど効果的になる。
この稽古は両腕をつかまれたときという判りやすい稽古方法だが、他のときでも同じ原理を使える。
即ち力がぶつかっている部分で相手と対抗せず、力のバランスを崩しながら相手の体勢を崩すということだ。
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