以前(2023.11.24)のブログで合気道をやることの長所(メリット)という記事を書きました。
それは、①足腰が丈夫になる。②体がしなやかになり、姿勢が良くなる。③ストレスを発散できる。④護身術を覚えることが出来る。⑤ダンスのような楽しさがある。⑥心地よいコミュニケーションがとれる。
と行った事でした。
この中で「③ストレスを発散できる」について私の体験を書いてみます。
1.私が合気道をはじめたのは、今から四十数年前、新社会人として会社に入って3年目に体を壊したからです。
どのような状態になったかというと、年度末で連日残業と徹夜が続き、その日も休日出勤していたとき不意に具合が悪くなり嘔吐をして倒れてしまいその後も頭痛に襲われ寝込むようになりました。
そしてそんな症状が月に一度は出るようになりました。
色々な病院に行き精密検査を受けましたが、<どこも悪くない>と言われたのですが体調が良くなることはありませんでした。
それでも何とか体を直そうとして色々と健康法を試みました。
2.そのなかで体調が良くなったと実感できたのが<合気道>でした。
道場では最初は準備運動をした後、<片手持ち一教>をやりました。
それは持たれた手を返して相手を畳にうつ伏せにして抑えるという技です。
ゆっくりと畳にうつ伏せになって受け身をとった後、普通はすぐに起き上るのですが、身体が悪い自分は片手を畳につけその腕の力でゆっくりと上半身を起こし、それからまたよろよろとしながらゆっくりと立ち上がるのがやっとでした。
相手をしてくれたのは稽古を始めて数回の普通の主婦ですが、余りの情けない状態に「大丈夫ですか」と心配そうな顔をして声をかけられました。
ただ、そんな状態で3、4回くらい通ったとき、一教の稽古をしていたとき相手の手から私の手に何か暖かい空気のようなものが流れてきました。
とても不思議な感覚でしたが、その温かい空気のようなものが<ふわっと>伝わってきて体全体を包んだ時<ほっと>した気分になりました。
それがなんだかはわかりませんがおそらく<気>だったのではないかと思っています。
その日家に帰って寝るときも体が温かくなっていました。
普通の人はそんなことを感じないと思いますが、私は体を壊していて血行が悪かったからだと思いますが、当時は寝ていても足先が冷たくなるので夏でも靴下を履いて寝ていました。
しかし、その日から足先が冷たくなることもなく気持ちよく寝ることが出来ました。
そして毎週末に道場に通うようになりました。
毎回先生の指導でゆっくりと呼吸に合わせて稽古をするのですが、当初は体調を崩し運動も出来なくなっていたので、身体の筋肉は殆ど落ち、骨と皮だけでしたので、最初は柔らかく受け身をとることもできず「ドタッ」と倒れていたのですが、やがて体も徐々に柔軟性が出てきて他の方と同じように少しずつ柔らかく受け身をとる事ができるようになりました。
そして1年くらいで普通の大人の健康を取り戻すことが出来ました。
3.結局、何故体を壊したのかというとおそらく<過剰なストレス>によるものだろうと今は思っています。
今の時代は<おかしな仕事>や<過剰な労働>は<コンプライアンス違反>として認められませんが、半世紀前の日本では今から考えると<そんなおかしな仕事>は結構ありました。
といっても私がおかしな会社に入った訳ではありません。上場している誰もが知っている大手電機メーカーですが、私のいた部署が良くなかったのだと思いました。
結局その会社は辞め他の企業に再就職しました。
今考えても十二分に問題のある仕事でした。
4.私がこの時に感じたのは合気道は<筋肉>に頼らない動きで<健康法>としてとても有意義な運動だという事でした。
以前も書きましたが私が当時師事した多田先生(現合気道9段)は技だけではなく呼吸法を重視する稽古をし、その後本を出されており、その中で「合気道は生命力を高めるものだ」と書かれてありましたが、実感した次第です。
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今日合気道は武道として世界中に普及していますが、健康についてネットで探すと以下のような色々な記事がありましたので紹介しておきます。
・合気道がもたらす12の驚くべき健康効果とメリット – 心身統一合氣道 大阪あびこ教室(https://kinolabo.net/aikido-benefits/))
・合気道の意外な効用 - ロシア・ビヨンド(https://jp.rbth.com/society/2015/09/17/397339)
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