久しぶりのブログ。
1.10月になり、今年の異常に暑い夏が過ぎやっと稽古をする気になったようで出席者も増えてきました。
特に女性の会員が増えてきたのは、ここのところ社会の治安が悪くなっていることも影響があるのでしょうか。
我が家は横浜の郊外にありますが、これまで見たことのないような外国人が歩いているのをよく見ます。
時には(差別的な意識はありませんが)アフリカ系の背が高く(180㎝以上ある)手足が長い人間が5,6人まとまって歩いているのを見ますと、ここは日本なのだろうかと不思議な感覚になり、なんとなく避けてしまいます。
2.今から数十年前ヨーロッパ旅行をしたときに見たような風景だと思いました。
今日本では移民受け入れに積極的になっているという事の影響もあるのでしょうか、平均的日本人の体格の私でも少し距離をとりたくなるような違和感を覚えますが、小柄な女性から見たらかなり抵抗があるのではないでしょうか。
日本では年間、行方不明になる子供の行方不明者が届け出ベースで年間1000人超(「年間1000人超の子どもが行方不明」“犯罪者”に狙われる《危険な場所》はどこ? 専門家が伝授する“究極の防犯対策” | 災害・事件・裁判 | 東洋経済オンライン)いるそうです。
それが誘拐されたのか、どこかで遭難したのかはわからないそうですが、時々TVで誘拐されそうになったという事も取り上げられているのでやはり注意は必要なのだろうと思います。
もっとも私のようなお金も持っていない年配者は何らのメリットもないので“絶対に”誘拐されることはないでしょうが・・・。
昔は“誘拐”は身代金目的が多かったと思いますが、今はそんな誘拐は殆ど成功しないのでなくなっているようで、実際のところは猥褻目的か臓器売買目的と言われています。
(https://www.youtube.com/watch?v=WIErr-sQBx4)
3.そんなわけで誘拐されそうになったときや刃物への対応も教えることにしています。
稽古では模擬ナイフを用いていますが、実際の金属製のナイフでは少なからず感覚が異なると思います。
模擬ナイフと分かっていると安心して体捌きもできますが、それが本物のナイフでは同じように上手く動けないと思います。
出来るだけ本当の攻撃に擬せて稽古をしなければならないと思っていますが、実際に襲う気持ち(?)で女性に対峙すると、女性は大抵両手で身体を覆って固まってしまい足が動かなくなります。
それをどう克服するかというのも大切です。
私が師事した先生は昭和40年代海外(主にイタリア)で指導していましたが、実際にナイフで襲われたことがあると話してくれました。
そのような話を聞いたのは私が合気道を習い始めた昭和50年代でしたが、その頃は日本の社会は大学紛争や会社ではストライキがあり、まだ今の様に社会も落ち着いておらず、どこか殺伐としていたところもありました。
先生も今のような柔和な感じではなく、道場も常に緊張感が漂っていました。
毎回その日の稽古が終わった時、「ケガをしなくてよかった」とほっとした気分で帰りました。
当時は武道を習っていてケガをするのは当たり前で、どちらかというと勲章のようなものでした。
私もその頃「指を骨折」したり、「足を捻挫」したりしていました。
4.しかし、今そんな乱暴な稽古をしていると誰も来なくなると思いますが・・・。
稽古でやっているとどうしても“稽古”という気持ちでやってしまうので今一歩危機感がなくなりますので、時には緊迫感をもって稽古をしたいと思います。
以前も書きましたが、昔本部道場で稽古をしていたとき軍隊を除隊したばかりの外国人と稽古をしたことがあるります。
あるとき稽古に行ったとき、道場の畳がないところに座っている外国人がいました。
遅れてきたので相手がいないのだろうと思って、私も仕事で遅れてきたので簡単に準備運動をして稽古に誘いました。
しかしその相手の正面に立ち向かいあった時、普通の雰囲気ではありませんでした。
体全体から”殺気”が漂っていました。
私は思わず相手に「リラックス」といって肩の力を抜くように言いましたら、「sorry」といって一瞬笑みをこぼしましたが、実際に「突き小手返し」の技をやると、普通の稽古のように腕を伸ばして突いてくるというのではなく、身体全体で思いっきり突っ込んで来たので、キチンとした体捌きが出来ず、後ろに下がりながら崩すという事になりました。
相手は前のめりに倒れてしまい「小手返し」どころではありませんでした。
それ以外にも何度かそれに近いような体験をしました。
そのとき思ったのは、現実に攻撃する相手を待っていて、その攻撃に合わせて体捌きをするという気持ちでは相手の攻撃を避けることは殆ど不可能ではないか。
むしろ相手が向かってくるときにこちらからも向かっていくような気持ちで体捌きをしないと実際に相手の攻撃を避けることはできないのではないかと思いました。
これは自分の未熟さもありますが、少なくとも気持ちの上では相手を待っていてはダメなのではないかと思いました。
この時の体捌きには嘗て空手を習っていた時の気持ちが役立ちました。
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