合気道の意外な効用

以前見たロシアの合気道に関する記事がまだサイトに残っていたので掲載しておきます。

参考までにご覧ください。

https://jp.rbth.com/society/2015/09/17/397339

科学・技術 2015年9月17日 スヴェトラーナ・アルハンゲリスカヤ


 年をとってからも身体の運動調整機能を失わず、脳の活動を活性化するには、足の親指を使ったトレーニングが必須で、その最良のものは合気道だった――。このことが、最近のロシアの学者による研究で裏付けられた。


新しいDNA修復方法を発見

 年齢とともに、身体の平衡を司るシステムの働きは悪化していく。だが、この老化現象の進行を遅くするばかりか、逆転させることさえ可能だとロシアの学者達は考えている。そのためには、合気道をやり、親指をふくむ、足の前のほうへの負荷を増やせば、それで十分なのだという。

 学者達によると、空間でバランスを保つには、身体を支える部分(足裏)、とりわけ親指の触覚の受容体からのシグナルが、脳にとって不可欠だ。ここには、機械的な刺激に最も鋭い感度をもつ独自のセンサーである「パチニ小体」が、最高に集中している。

実験内容

 学者達は、閉経後の54歳から78歳までの女性35人の参加を得て、実験を行った(エストロゲン、別名女性ホルモンの分泌低下により、身体の平衡維持の問題は、女性にとって、男性よりも深刻になる)。参加者には、目を開いたまま、あるいは目を閉じて、立ったり座ったりしてもらった。最高の結果を出したのは、8年間にわたり週2~3回ずつ合気道をやっている女性達だった。合気道では足裏の前の部分に、とくに親指に必ず負荷がかかる。


 やはり8年以上フィットネス、ヨガ、ダンスなどをしている女性達はどうかというと、容易にバランスを保てたのは、目を開いた時だけだった。一方、運動を全然していない人にとっては、ただ立ち上がるのもストレスになった。

 その後、学者達は、合気道をやっている若い男性達を対象に実験を行ったが(合気道の経験度の様々な人を選んだ)、ここでも似たような結果が出た。

 実験を行ったのは、ショーロホフ記念モスクワ国立人文大学、ノヴォシビルスク民族研究国立大学(略称「ノヴォシビルスク国立大学」)、連邦国立生理学・基礎医学科学研究所の研究者達。そのアイデアは、文字通り「宇宙から降って来た」。

 「宇宙に長期滞在した飛行士は、地上に戻るとほとんど四つんばいになる。アンドリヤン・ニコラーエフとレオニード・ポポフは、初めて軌道上に4日間滞在したが、無重力のため、ほぼ人事不省になって戻って来た」。こう語るのは、研究に参加したオリガ・バザノワさん。「認識機能、思考機能、血液循環機能が損なわれていた。それというのも、足の下に大地を感じていなかったためだ」


あおぞら合気道(調布)AOZORA AIKIDO (in Chofu)

2011年創設の調布市の合気道の道場。様々な年代の男女が楽しく稽古をしています。 稽古日時:毎週木曜日の19時~20時30分、土曜日13時~15時あるいは15時~17時。施設の都合で変わります。         師範(instructor):合気会6段(aikikai 6-dan) 連絡先(contact address):aozora.aiki@gmail.com

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