半年振りでボクシングを見た。
井上尚弥の完勝だった。
それほどボクシングには詳しくないのでロドリゲスが無敗の王者と宣伝されていたのは知っていたが・・・実力差はかなりあった。
どこが違っていたか。
目に付いたのはロドリゲスが体をウェーヴィングしてパンチを避けるのに対し、井上は体を移動させて避けている事が多い。
もっというとロドリゲスは足を止めて上半身だけを動かしているのに対し、井上は体全体を動かしておりその場に留まって体を左右に振っているケースは少ない。
井上も上半身を動かしてよけている場合もあるが、その場合でも体全体で動いている。
武術的にいうと、居ついていないということだ。
だから相手が打ったときには井上は目の前から消えていた・・・というように感じると思う。
そしてパンチを打つときにはロドリゲスが足を留め上半身を動かして腕の力で殴っているのに対し、井上は体を動かし体重をパンチに乗せている。
その結果、井上のパンチは他のボクサーよりも鋭く突き刺さるようにあたっている。
そのパンチを受けるほうも他のボクサーのように筋肉の塊があたるというより、鋭い鉄骨がぶつかってくるような衝撃を受けるのではないだろうか。
もっとも今回よりも前回の方がこの点は分かりやすかったけれど。
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