12月に一級の審査をしようとここ数ヶ月審査科目になっている稽古を続けてきましたが、どうもまだ足りない所があるようなので、1月に審査をすることにしました。
やはり一級というと初段の手前、黒帯まであとひとつ・・・というところ。
これが出来ない、あれを忘れたでは不安になるのかもしれません。
それでも形にはなっていると思いますが、審査を受ける人が不安なようなので延期しました。
全てを完璧にやるということは無理だと思います。
合気道には一応のパターンはあります。
一教、二教・・・四方投げ、入り身投げ、小手返し・・・。
しかしその技を覚えるのが合気道ではありません。
「相手が右手を持ったら、その手を持って、転換して・・・、それから投げる」というのは順序でありますが、もし護身術としてやるとしても、相手は想定どおりに倒れてくれるわけではありません。
もし相手の色んな攻撃パターンを想定するなら、無数にあるので対応仕切れないと思います。
空手には型がありますが、あれを色々な攻撃パターンに対応するためといわれている方もいますが、無理があります。
実際空手の試合で型を使っているのを殆ど見たことはありません。
K-1というイベントがTVで放送されたとき多くの空手のチャンピオンが出場していました。確かに突きや蹴りは空手らしき格好をしていましたが、それを道場でやると多分ダメ出しされるでしょう。まして空手で習う受けの型は見たことがありません。
では空手の型は何のためにあるのか。
それが攻防のためにあるのなら、型のチャンピオン=試合のチャンピオンでなければなりません。
私が見聞きした範囲で一番納得できたのは、「体の内部の動きを作るため」というのがあります。
もし攻防のためなら、ボクシングやキックボクシングに型は何故ないのか・・・ということにもなります。
では護身術として考えた場合武術をつかうとすればどうすれば有効か。
相手の攻撃してくる「気」を読み、攻撃を避け、相手を倒す、という事です。
そのための相手の動きを理解する手段として技の攻防があると考えた方が良いと思います。
例えば横面打ちは相手が右腕で打ってくるのと同じタイミングで転換して捌きます。そうすると相手の右手はあたりません。このとき相手が打ってくる右手と同心円ならばそのままグルグルと回るだけですが、その同心円の内側の円に入ると相手の体を捉えることが出来ます。
そのためには相手と同じ動きをしなければなりません。
そしてそれが出来るためには腰が自由に動かなければ出来ません。
相手の「手」や「腕」の動きを目で見てから動くのでは遅れます。
相手の攻撃してくる「気」を察知してその「気」の流れに合わせるとことが必要です。
現在「級」の方は手、足、腰とまだばらばらに動いています。
それが腰を中心として動けるようになると、相手の「気」に合わせて動けるようになります。
それが初段になると技の習得から一歩進み、一つ一つの技を体全体で演じることができるようになります。
体捌きなら体捌きだけ。四方投げなら両手と足の動きがこうでなくてはならない・・・というのではなく部分にこだわることがなくなり自然にできる様になります。
そうすると技は簡単にかかります。
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