我が国には代表的な武道として、剣道、空手、柔道、合気道がある。
競技人口は大体、剣道170万人、柔道20万人、空手200万人、合気道100万人と言われている。
そして剣道、柔道は主に学校でやる為、中、高校生が殆ど。空手、合気道は学生と町道場が中心となっている。
年齢でいうと合気道は20歳代から70歳以上だが他の武道は概ね20,30歳代までだ。
それは筋力に頼るスポーツで、どちらが強いかを競うものだからだ。
そこでは自分と他人を対立させている。
しかし合気道は自分と他人を対立させるのではない。
そして筋力に頼らない。
無論最初は筋肉を使うが、徐々に使わなくなる。
では何を使うか・・・というと体全体と意識ということになる。
腕も確かに使っているが、腕の筋肉運動ではなく、腕は相手の動きを知り、自分の動きを伝達するための器官という役割になっている。
どのようにして相手に影響力を行使するかというと自分を中心にして相手のバランスを崩すという形で腕を使っている。
だから、腕に力を入れたり、足を踏ん張ったりしない。
そして相手のバランス状態を理解するために、相手が自分の外にいる存在というのではなく自分の一部と思うような意識で動くことが大切になる。
こういった事はかなり感覚的なものなので稽古をしながら説明せざるを得ない。
聞いている方も最初は何を訳の分からない事をいっているんだろう・・・と思うだろうが、体が出来てくるとわかるようになると思う。
私自身先生から<訳が分からない事を>色々と言われてきたが、体が出来てくると先生のいっていることが判るようになった。
よく<力を抜け>と言うが、もっと具体的にいうと<筋肉を緊張させるな>という事だと思う。
筋肉を緊張させると、その部分だけの動きで固まってしまい、体全体を使えなくなり、また意識も固まってしまうからだと思う。
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