合気道の動画がYOU TUBEでたくさんUPされている。
再生回数が多いのは開祖や塩田剛三先生の動画だが、ここ2年くらい(コロナになってから)は、現在指導している人たちがUPしているものが多い。
基本を教えたりするものに混ざって、マンガの真似をするものや、合気道ならではの技の使い方を見せるものが多い。
その漫画の中に相手と握手した途端、相手を崩すというシーンがあり、それを「こうすれば出来る」と紹介している動画がある。
<https://www.youtube.com/watch?v=bw3eerL7UOs>、<https://www.youtube.com/watch?v=A-WLPB2HPFk>
私は読んだことはないが、「刃牙」という漫画に登場する「合気の達人」渋川剛気は養神館合気道の塩田剛三先生をモデルにしていて、この技をやっているようだ。
それ以外でも<二教>やその他の技を披露している。<https://www.youtube.com/watch?v=HTXwmGDrkBc>
映像的には面白いのだろうが、肝心のものが抜けている。
合気道というくらいだから「合気」という事について説明している動画が殆どない。
もっとも「合気」というのは目に見えないので技として映像にするのは難しいと思う。
例えば、木刀で殴りかかってくるのを体捌きで避けるという映像を見せたらどうだろうか、
相手より早く動けば、相手からその動いたところを叩かれる。相手より動き出しが遅ければ、当然叩かれる。
相手と同じ拍子で動けば、相手に叩かれない。
・・・という事になると思う。
もし、目で相手の木刀の動きを見ていたら、同じ様には動けない。
ではどうするか。
・・・相手と意識を同調するしかない。即ち「合気」するしかない・・・と思う。
そんな事が出来るか不思議に思うかもしれないが、訓練によって、それなりに出来ると思う。
最初は相手の動きの真似をする。
相手が横面打ちをしてきたら、同じような形をとり、ダンスのように後ろに反転する。
その為には体捌きの練習が必要だ。
それが出来るようになってくると、次は<呼吸>を同調させる。
相手が振りかぶるときに、息を吸うが、それに合わせて自分も息をすう。
そして打つ時に吐くが、同じ様に息を吐く。
次に、相手の腹と腹が繋がっているような気持ちを持って動く。
・・・そんなことをやっていると、だんだんとわかって来る。
相手の「起こり」が見えてくるのだ。
実はこれは、私の先生やいくつかの書物に書いてある事と同じなのだ。
私も先生から言われたときは、「?」だったが、今ではわかって来た。
ただ、注意しなければならないのは、これまで説明したように、体が「ひとつ」になって動けなければならないと思う。
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