合気道は「型稽古」と言われます。
それはスパーリングといった形式や試合がないため、教えられた型を学ぶだけだという事になり,「武術」として役にたつのか疑問に思われる人もいるかと思います。
しかし、昔からあった武術である「剣術」は殆ど型稽古でした。
現在普及している「竹刀」による稽古を積極的に取り入れたのは、今から200年くらい前の千葉周作という剣術家です。
それまでは多くは「型稽古」だったようです。
現在でもそのような「型稽古」を重視されている方もいます。以下は黒田鉄山という居合の先生の動画ですが、居合の型稽古をする意味は、実戦のパターンを模したものではなく、そのような武術を使える体を作るためのものだと説明していました。(https://www.youtube.com/watch?v=4VKld45CydY)
合気道の四方投げや一教、二教・・・も「相手が手をこのように掴んできたから、こうやって倒す」というものではありません。
開祖が「四方投げが出来れば十分」と言ったといわれていますが、四方投げは体の重心を滑らかに移動させること、常に自分の中心線を保ちながら体を動かすこと、足、腰、上半身、腕を連動させて動くことが出来るようになるための技だと思います。
その結果、足が居つくことなく動け、相手を崩すことが出来るようになると思います。
即ち、技を使える体を作るための稽古だと思います。
では全て現在やっている技はそのような体を作るためのものかというと、私自身疑問に思っている技もあります。
それについては次回に書いてみます。
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