7月の土曜の稽古はとりあえず昨日の1回だけです。
この後、キャンセルが出れば稽古が出来るかもしれません。
昨日の稽古は外は35度を超えていましたが、幸い体育館は冷房が効いていてそれほど暑くはありませんでした。といっても連日の暑さのお陰で体が疲れているせいか動きは鈍かったようです。
合気道には技がたくさんあるので限られた時間で身に着けてもらうためにも、あまり枝葉末節に拘らない根幹的な稽古をしたいと考えています。
昨日も基本の四方投げや一教、二教・・・とやり、その後、「突き」と「三教」の練習を繰り返しました。
「突き」の練習はどのようにして相手の「突き」を避けるか、というのではなく、相手のタイミングにどのように合わせるかを主眼にして行いました。
通常は相手の動きに合わせて当たらない様に避けます。
例えば、空手の場合中段突きに対しては、相手の突いてきた腕を自分の腕で受ける「外受け」と「内受け」があります。
そのとき自分の腕で相手の腕を弾くようにします。(無論流派によって色々なやり方がありますが)
相手と一緒に何度もその練習をして身に着けます。それにより腕の動きが早くなり、相手の腕を弾く力も強くなりました。(私の経験)しかし、相手が大きかったり強かったりすると対応は出来ませんでした。(私の力が足りないからでしょう。)
合気道では、相手の腕を弾くのではなく、相手の腕に接触し、誘導して崩すようにします。(私のやり方です)
相手の攻撃しようとして腕を伸ばしてきたタイミングに合わせます。
即ち、相手と一緒に動くことが重要になります。
実はこの相手と同じタイミングで動くというのがとても難しいのです。
しかし、これこそが「合気道」の大切なところです。
相手の動きの最初・・・「突こう」と思って動き出すとき、武術的には「起こり」といいますが、それを捉えなければなりません。
その為には相手の動きに合わせなければなりません。まさにダンスのようにです。
それをどうやって身に着けるかですが、まず相手と繋がることです。
これは合気道では昔からよく言われてい来たことですが、私も若い頃先生に言われましたが、いったい何を言っているのかわかりませんでした。
というのは、目で見て判断するという事ではないからです。
意識の問題です。
といっても相手の心の中が分かるわけではありません。
「気」を合わせるといった表現が近いと思います。
ではどうやって「気」を合わせるか。
相手の動きを真似をするのです。形から入るという事です。
相手が突きをしようとして、息を吸うタイミングで自分も息を吸い、相手が突いてくるときは通常息を吐きますが、それに合わせて息を吐き、相手とうり二つの動きをします。
そのとき、相手の動きを鏡に映すように動きます。
といっても簡単ではありません。
体全体を相手と同じように動かすのは難しいのです。
私が習ったときは、「相手と自分のお腹がくっついているような意識でやりなさい」と言われました。
そんな稽古をずっとしているといつの間にか相手の「起こり」が分かって来て、タイミングよく相手の動きに合わせられるようになりました。
そうなると相手の突きにも合わせられるようになります。
ただ、ボクシングの「ジャブ」のような、本人が意識しているかどうか分からないような、小さな突きに対応できるかというと分かりません。
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