8月の稽古-1

コロナが蔓延しているので気になるところではありますが、稽古をしました。

しかし、よく考えてみると、殆ど喋らずに、お互い正面を向くことは少なく体を動かしているので、朝の混んだ電車に乗っているより安全ではないかと思います。

どちらかというと、ストレスを発散できる分いいのではないかとも思います。


昨日は四方投げの練習をしました。

1.最初は逆半身片手持ちで、相手の手をしっかりと持ったところからの四方投げ。

そのままの体制で四方投げをするのは、余程の体格差がない限り力と力がぶつかって動けません。

そこで、技を掛ける人は相手の正面ではなく、手を自分の正面に置いたまま、少しだけ腰を転換させ、相手の側面に入り、相手とぶつからない様に前方に進みながら手を挙げると四方投げをする事が出来ます。(相手とT字型になる様なポジションです。)

このとき腕の力は抜かないと、相手がそれに合わせて力の入れ方を変えますのでやりにくくなります。


力を抜くというのは実はとても難しいのです。

まず、①肩や腕の緊張をとるのが必要ですが、そのためには少しだけ「ふっ」と息を吐くと楽になります。

②次に、相手が握っている部分の緊張をとる事が必要です。「持たれている」という意識でなく、相手の手の一部になっているという感覚を持つといいと思います。最初は中々できませんが、やっているうちにわかってきます。そのとき、肩から腕まで相手に<あげた>という気持ちでやるとやりやすくなります。


2.次にやったのは最初から掴んでくるというのではなく、掴もうとして手を伸ばしてきたという場合です

このとき、<手を伸ばし掴もうとする>段階で、相手は重心が自分の中心ではなく、相手方に寄っています。

もっというとバランスが崩れかかっています。

その後、しっかりと相手の腕を掴んだら、そこでバランスは安定します。


しかし、せっかく相手がバランスを崩しかかっているのですから、それを利用するのがベストです。掴もうとして伸ばしてきた手をもう少し伸ばさせてあげるように<誘導>すれば相手は更にバランスを崩していきます。

その段階までくれば、こちらで相手をコントロールできますので、簡単に四方投げが出来ます。


*実はそのタイミングの取り方が結構難しいのです。

 早く手を引くと相手はついてきません。

 手を引くのが遅いと、しっかりと掴まれます。

掴んでくる相手と同じタイミングで動くことが必要です。

よく私が習った先生は、目の前に1万円札が落ちていて、それを拾おうとしたときに相手がついてくるような感覚だと言っていました。

早く引くと相手は拾いません、遅いとその1万円はとられます。

ゆっくりと相手に合わせてひくと相手はツンノメッテ倒れます。

そのようなものだ・・・と話しておられました。


相手とタイミングを合わせられるのが<合気>だということだと思います。

あおぞら合気道(調布)AOZORA AIKIDO (in Chofu)

2011年創設の調布市の合気道の道場。様々な年代の男女が楽しく稽古をしています。 稽古日時:毎週木曜日の19時~20時30分、土曜日13時~15時あるいは15時~17時。施設の都合で変わります。         師範(instructor):合気会6段(aikikai 6-dan) 連絡先(contact address):aozora.aiki@gmail.com

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