コロナも下火になり、昨日は久しぶりに看護士の方が来られました。
コロナ感染者が増えていく状況では職業柄なかなか参加は難しいのでしょう。
昨日は審査用に普段やらない稽古をしました。
座り技の横面打ちはなかなか腰がついていかないようです。
私自身もかなり難儀しましたが、昔の道場ではしつこく稽古をさせられました。
それが終わった後に立って稽古をすると<ものすごく>楽でした。
合気道を知らない人から見ると、なんで<すわり技>があるのか・・・といった疑問を持たれることも多いです。
以前そんな人が昔の<殿中技>即ち、「お城でかかってきた相手を取り抑えるため」にあるような事を書いていました。もしかしたら忠臣蔵の松の廊下でもイメージしたのかもしれませんが・・・?
確かに合気道は江戸時代まであった様々な武術を修めた開祖が創りあげたものですが、開祖は明治時代に生まれ、合気道を本格的に創ったのは昭和に入ってからです。
当然、<殿中技>などは考えていません。
私見ですが、腰を鍛錬するのにとても有効な稽古だと思ったのではないでしょうか。
座って体捌きをすると、大抵の人は上半身の動きに下半身の動きがついていかず、上半身と下半身の動きがバラバラになってしまいます。
しかし座り技が上手くできるようになると通常の立ち技でもかなりレベルアップします。
腰が安定してきて、上半身もそのうえでキチンと連動して動くようになります。
「腰から動く」という事にものすごく役に立ちます。
通常の動きは足で地面を蹴って動くのですが、そうすると動き始めに<起こり>が出来、武術的にはワンテンポ遅れることになります。
腰から動けるようになると、その<起こり>が小さくなったり、殆どなくなってきます。
自宅で時間がある人は是非座っての体捌きの練習をしてください。
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