今回は初級者の方と一緒に基本的な四方投げや一教をやり、後は3段を受ける人のために杖の稽古をしました。
・有段者の方にとっても初級者の方との稽古は色々と学ぶところがあったのではないでしょうか。
筋肉による力がまだ「内側に籠もっていて、外に出ていない」と感じたと思います。
そして大柄な相手でも意外と簡単に崩せるのに驚いたのではないでしょうか。
・初心者の方も、「肩の力を抜いて」、「足ー腰―腕」のラインで、力ではなく「気(?)」あるいは「意志(?)」といった感覚的なものが相手の動きに影響することを理解できたのではないでしょうか。
・「力を抜く」というのがとても大切な事ですが、私自身まだ力が入っていると思いますので、毎回意識して力を抜くことを心掛けて稽古をしています。
1.四方投げ
四方投げはおそらく合気道で一番必要な体の動きを作るのに必要な稽古だと思います。
開祖も四方投げの稽古を重視したと言われています。
それは足ー腰ー上半身ー手といった一連の動きを自分を中心に<螺旋状>に動かす稽古だ
からではないかと考えています。
いってしまえば「コマのように動く」ということだと思いますが、なぜ<螺旋状>に動く
のがいいのかは正確な説明はできません。というか判りません。
ただ、<螺旋状>に動くのは他の武術特に中国武術や舞踊、バレエなどでもおおくみれら
るところです。舞踊やバレエは武術ではありませんので、相手をそれにより倒すとか崩す
といった作用を求めているわけではありません。
私も以前私が合気道をやっているのを「踊りみたい」と言われたことがありますが、似て
いる部分が少なからずあるのではないでしょうか。
稽古のときは自分の中心線に沿って相手を円く巻き込むように技をかけることが大切だと
思います。
2.杖の稽古
杖の稽古は仕手と取手の両方がありますが、通常の合気道ができていれば、それほど
難しくありません。
ただ、杖を持つとき手に力が入って、「強く」握ってしまうとうまく出来ません。
軽く触るような感覚で握って(よく卵がわれないような握りと言われます。この点野球でバットを握るときやテニスラケットを握る感覚と同じです)相手の力の掛かり具合を察知し、力がはいらないような所を探して技をかけることになります。
これは、ある程度なれるとそれほど難しくないので、練習回数を増やすことが大切です。
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