3段審査の為の稽古
3段の審査が2段の審査との違いは主に杖と木刀取りが加わることと多人数掛けが増える事だと思います。
多人数掛けで気をつけなければいけないことは、それまで一対一の稽古だったのが、二人で腕を捕まれるということです。
両手を引っ張られたりすると、普通の場合は焦るのですが、片方の手をほったらかし、もう一方の手を持たれている感覚で普段と同じように四方投げなどをやれば良いのですが、相手が二人なので強引にやると二人の方の腕が絡み合ってケガをするかもしれないので、場合によっては途中で持っている腕を放した方が良いこともあります。
木刀取りは四方投げと呼吸投げくらいですが、木刀の間合いになれて、相手が振り上げ、振り下ろすタイミングになれることが重要です。
杖もなれないと上手くいきません。
体の使い方は同じですが、杖を上手く扱えないことが多いと思います。
右利きの人は、左半身で右手を後ろ側を持ち、左手を前にして持ちます。 右手で杖を押すように突き出すとき、左手は軽く持ちます。 相手に杖を持たれたとき、杖を力一杯握りしめて動かそうとしても動きません。 左手は軽く持ったまま、杖の端を掴んでいる右手の力を抜き、左手を支点とし、相手の持っている部分を作用点として(てこの原理)相手を動かします。 これは多分実感を伴わないとわからないかもしれません。
木刀も杖も普段の体捌きが出来ていれば、それほど新たにやらなければならない事はありませんが、慣れる必要はあります。
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