昨日の稽古は少しキツメにやりました。
一応四方投げはそれなりにスムーズに出来ているようなので、体を回すときにもたれた手を少し後ろに引っ張って見ました。すると想定通り技をかけている本人が倒れそうになってしまいました。
これは意地悪でやっているのではなく、腰や体が出来ているかをチェックしたのです。
いつも同じ相手と稽古をしていると、「この技ならこういう形で受けをとる」という風にパターン化してしまいがちになります。
特に大学の体育会などで稽古をしていると、先輩の言う通りに受けをとらないと怒られるので技が掛かっていなくても勝手に倒れるケースが多く見られます。
この点、スポーツとして勝負がはっきりしている柔道とか剣道はごまかしができないのでそれなりに上達していけます。
知らない相手と稽古をすると、技が効いていないと協力してくれなくて技をかけている途中で倒されたりすることもあります。合気会本部では私自身もときどき経験をしました。
しかしそれはそれで自分の欠点を教えてくれていると思えばその後の稽古にプラスになります。
だから出来れば皆さんも時間を見つけて他所で稽古をして欲しい。本部道場は外国人から年寄りの実力者まで色々いるのでそれなりに勉強になります。
全く知らない人ばかりがいていやならば、JICAで稽古を勧めます。丁寧に稽古をしていて強引な技をやる人もいませんので安心して稽古をすることが出来ます。
そんな時間のない人は普段稽古をしているとき、ある程度力を入れて抵抗するようなことをして下さい。あまり強引にやると怪我をしますし、違う筋肉反射が身についてしまうため、あくまで「ある程度」にとどめて下さい。
そして何よりも、体捌きと木刀の素振りを自分でやってください。
強くやることの意味は筋肉をつけるためではありません。
腰を中心とした力の使い方を身につけるためです。
従って、相手が抵抗してきたとき、その部分で対応するのではなく、足腰の動きや感覚で対処するようにして下さい。・・・というのは簡単ですが、とても難しいです。
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