本年最終日の稽古
N君の3段の審査をしました。何人にも見られながら技をするのは大変で、ときどき立ち止まって考えることもありました。
かなり前の事ですが、私自身の昇段審査のとき先生から技を指定されても、その技を思い出せず、何をやっていたかわからない事がありました。
そのときは、受けの人は一般に冷静なので、耳元で「違う、違う、〇〇だ。(技の名前)」と教えてくれました。
3段にもなると、それまでの通常の技は出来ているので、木刀や杖、短刀取りが入ってきますが、それほどパターンが多い訳ではありません。
無理に技を作ろうと思えば出来るのでしょうが、何か非現実的なので、通常の体捌きで出来る範囲の技にしました。
最後は少し長い時間多人数掛けを行いましたが、疲れてきて肩の力が抜けてきてから良くなってきていました。
私の審査の時も、先生はいつまでも「止め」と言ってくれないので、最後はふらふらになってしまいましたが、それまでは難しそうな顔をして見ていたのが、なんとなく満足そうな顔になったのを覚えています。
疲れ切ったところで体の動きが、多分肩に力が入らず、あまり<技>といった型を意識しない体捌きで動けていたからではないかと思っています。
コロナ禍が続き、何度も稽古を休まざるを得なかったなかでも、それなりに充実した稽古が出来たのは良かったと思います。
来年はコロナが減少し通常の活動に戻れたら、また合宿にでも行ければと思っています。
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