今日テレビを見ていたら、先日来社会をにぎわせている日大アメフト部の選手が会見をひらいていた。
私の学生時代の運動部の人間から較べるとまともだと思った。
自分がタックルを行った後、控え室で大きな声で泣いていたり、また会見でも自分の行為を真摯に反省していたりと、予想外のものだった。
昔の運動部の人間だったら平気な顔をしていただろう。
監督もそのつもりだったのだと思う。
が、監督が学生時代から経験していた運動部の人間とは全く変わってしまっていたのだろう。
昔の運動部の学生は社会や世間の常識といったことは眼中になく、ただ先輩や上司の言うことを盲従するような人間が殆どだった。
その結果、企業に入っても重用されていた。
実はそれだけ大企業は裏で悪いことをやっていたのだ。
私がそのような運動部を嫌いなのは、スポーツを通じて人間形成ともっともらしいことをいっているが、そのようなものとは異なった次元の組織になっているからだ。
私自身かなり合理的に物事を考える性格なので、常にこのような動きはどのような意味があるのかを考える。
しかし運動部ではそのような疑問を先輩にぶつけるなどということはない。
ただ、「文句を言わずにやれ」といわれるだけだ。
合気道は相手の気というものを重視しなければならない(と思っている)武道だから、運動部のように先輩の言うとおり動くのでは根本的なところで間違っている。
結局、手を持ったり、投げたりという格好だけのモノマネにしかならない。
本部の道場で稽古をしていると若い人間にそのようなものが多く、バカバカしくなる。
またおそらく大学の運動部出身だろうと思われる体力勝負の指導者にもそのような者が多い。
そんな人は他のスポーツや武道をすれば良いのに・・・と思っている。
しかし、今日記者会見をしたアメフトの選手がまともな人間だったのには驚いた。
そして彼の友人たちも監督を良く思っていないと話していた。
監督はきっと自分の思っていた学生とはかなり違ったのにショックを受けただろう。
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