来月審査をやることになりましたが、昇級・昇段するのにどのくらいかかるか考えてみました。
合気会の審査要綱では合気会に入会してから5級取得に30日、4級取得に40日、・・・と計算していくと、初段になるのに合計300日。二段になるのにそれから1年以上、200日以上・・・と計算すると初段をとってから4段になるのに6年がかかります(最短で)。
毎日稽古をしていたら、合気道を始めてから7年で4段になれます。
これは合気道を仕事としている人だとそれほど難しくありませんが、趣味で週に1度しかやっていない人は1年で52回しかやっていないので初段を取るのに5年かかることになります。そして4段になるのに初段をとってから17年余かかることに成ります。
これは現在の合気会の決めた計算にのっとったものです。
実際にはそれほど来れなくても道場でなく自宅での一人稽古をしてもらえればそれなりの力はついてくると思います。
私が最初に師事した多田先生(現合気会9段)は21歳に開祖に師事し半年で初段、27歳で6段になり合気会本部の師範となっています。
もっとも先生は開祖の稽古以外に自分でもいろいろな稽古をされていたようです。
そして8段になったのが40歳です。すべて開祖が決めていたそうです。
現在の合気会本部では40歳ではうまくいって5段でしょう。
段位はひとつの目安ですが、一番問題なのは実力です。
私自身かつて本部の合気道学校で稽古をしていたとき、よたよたした年配のおじさん(多分70歳くらい?)がきれいな袴をはいていたので「初段になられたのですか」と聞いたとき「いえ、6段になりました」と言われ唖然としたことがあります。
この方は特別なのでしょうが、何が楽しくて合気道をやっているのかわかりませんでした。
といっても2段、3段ですごい実力の人というのは見たことがありません。
それなりに稽古を続けていければ、現在の合気道会のそれなりの段位相当の実力はつくと思います。
しかし合気道の決められた稽古ばかりやっていると、よほど感性がするどくないと合気道というパターンでしか役立たない動きになりがちです。
そして残念なことに多くの高段者がそうなっています。
合気道の達人といわれた養神館の塩田剛三氏は開祖に弟子入りしてから8年で戦争に行った時に実戦で使ったといわれています。
これは開祖に直接師事していたから可能でしょうが、今でも稽古の仕方では不可能ではないのではないかと思っています。
ただ、そこまでのめりこむ人は今はいないと思いますが・・・。
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