今回は合気道の技術ではなく一般的なお話。
昨年末合気会から武道人口について調査依頼が来て当道場に稽古に来ている人の人数と年齢構成を聞いてきた。
確か今から5,6年前武道教育が中学校から必修化されたことがあった。
そのときはそれなりに合気道関係者の間で期待が高まりましたが、残念ながら稽古人数が増えたとは聞いていない。
周囲で聞こえてくるのは大学の合気道部が休部になったとか稽古人が減ったとかいう話が多い。
合気会本部も稽古をする人が減っていると聞いている。
ここ数年大学のクラブ活動というもの自体が減っているらしい。
かつては大学に入ってクラブ活動をしなければ友人ができずつまらなかったからだが、今では同じ趣味を持つ人間を集めるのはSNSを利用したほうが手っ取り早い。
それに先輩後輩という面倒な人間関係にかかわらなくて済むからだ、と言われている。
では街にある道場はどうかというと増えている所もあるが一般的にはあまり増えていない。ただ、中高年の女性の稽古人数は増えているそうだ。
海外についても柔道と同じで日本は減っているが、フランスを始め海外では増えていて、たいていの大学には合気道クラブがある。
本部道場は20年位前は殆ど日本人だけだったが、今や外人ばかりで日本人のほうが少ない。
私は時々you tubeで護身術の映像を見る。
主にアクセス数が多いところを見るが、彼らのHPを見ると当初一ヶ所でやっていたのが地方にも支部ができたりして拡大している。
そして空手も空手道を究めるというより護身術を教えるみたいなレッスン内容に変えているところが増えてきた。
結局のところ、「武道」という、<具体的な内容が見えず>、<古臭く、堅苦しい形態>というイメージを持ったものが嫌われているということではないかと思う。
それに最近の風潮として「それが何の役に立つ」というのが明確でないことも問題なのだろうと思う。
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