本道場の指導方針について・・・と偉そうなタイトルですが、一応の説明をします。
合気道は「合気会」本部に従って指導しています。・・・というのは当たり前の話です。
が、問題なのは合気道は「競技スポーツ」ではなく「武道」であるため、その指導方法が一定でなくなっていることです。
では「合気道」とは何か・・・嘗て開祖は「合気道とは私のことだ」と言ったと言われています。
私自身その開祖から直接手をとってもらった「直弟子」といわれる多田先生、市橋先生、増田先生から習いました。そして今から20~30年くらい前には本部道場には先代の吉祥丸二代目道主や開祖の直弟子といわれる大沢喜三郎先生、山口先生、有川先生といった方々が指導していました。
当時はそれほど気にならなかったのですが、ひとりの開祖から習っていたにもかかわらず、先生によってかなり技が変わっていました。
それでも、どの先生も<力技>ではありませんでした。
即ち、強引に手を引っ張ったり、無理な体勢から受身を強要したり・・・といったことはありませんでした。
現在の合気道は時々このような事が見られます。
それは技が効いていないにもかかわらず、偉い先生のようなスタイルをとりたいと思っているからなのでしょう・・・。
私自身はこのような稽古はしないようにしています。
だからといって<自分の技量が高い>ということを言っているわけでもありません。
私が指導を受けた先生方のやり方を踏襲しています。
では具体的にはどういうことかというと
①体捌きを身に着けることで、相手の力を直接受けない(かわす、いなす)
②<合気>を習得し、少ない力で相手を倒せるようにする
といった点を目標にしています。
そうでないと、力の強い者や体の大きい者に対する護身術とはならないからです。
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