1.感想
今回は久しぶりに2段の審査をやりました。
時間が限られていたので演武の時間が短くてあまり見ることが出来ず残念でした。
2級の場合は審査の技がそれほど多くないのでみなさん無難にこなされていましたが、2段ともなると殆ど全ての技が対象になるのでかなり手間取っていました。
私自身が考えているのは初段で普通の技は身に着けて、2段ではそれをスムーズに展開できるというのが理想だと思っています。
しかし現実にはいろいろと問題があります。
今回も演武する技を指示してもすぐに出来ないケースが多々見られました。
・・・が止むを得ないところもあります。
それは普段稽古をしているときも技の名前をいちいち言っていないからだと思います。
そして審査という緊張した場面で「正面打ち小手返し」の技をやった後に、すぐ「相半身片手持ち三教」と言われても頭の中が固まってしまって動けなくなるのではないでしょうか。
それは「正面打ち小手返し」という技を頭の中で反芻しながら演武した後のまだ体の動きが鎮まっていない段階で、他の技の名前を言われてもすぐには頭と体で理解できないからだと思います。
そこであせってしまうと何をしていいのか分からなくなり、さらにあがってしまうということになります。
ですから、「相半身片手持ち三教」の技をやってくださいといわれたら、まず息を「ふっ」と吐いて緊張をとり、心を落ち着けてから、あせらずにと「相半身」という姿勢をとって、それから持たれた「片手」を反対の手でもち、ゆっくりと通常の「三教」をやればいいのですが・・・現実はなかなか大変です。
私が同じ状況に置かれてもかなり迷いますので、うまくいかなくてもそれほど気にしなくていいと思います。
本来合気道は技の名前が多く複雑だと思います。
他の武道でも技はそれなりにありますが、審査で「この技をやってください」ということはありません。普通に試合をやるケースが殆どです。空手は型の審査がありますが、型の名前を大声で言ってから、あとは黙って型をやっているだけです。
そして多くの武道の動きは体の部分を動かしているだけなので、合気道にくらべてかなり単純です。
2.もうひとつの感想
とりあえず審査は終わったのですが、やはり稽古をしっかりしている人とそうでない人ではかなり差がついているようです。
といっても皆さん普通に仕事をしているので稽古に出られる回数は限られてくるのでしょう。
私はせっかくやっているのですから早く上達して欲しいと思っています。
私自身40歳代にはかなり稽古をしました。
多いときは本部道場で一ヶ月で通常の稽古を20回、そしてJICAや特許庁でもやっていたので殆ど毎日やっていたこともあります。
ところが50歳代にはいると仕事が忙しくなり週に1回くらいしか出来なくなりました。
そのとき本部の先生にグループで指導をお願いしていたのですが、自分より下手だった者がうまくなってしまいあせりました。
その人は役所勤めなのでそれほど忙しくなく、週に3、4回くらい稽古をしていたそうです。
それで先生に一人稽古の方法を尋ねたところ木刀の素振りをするように言われました。
ただ、それだけでは物足りなかったのでビデオと本を買って養神館合気道の一人稽古をするようになりました。(これはお勧めの方法です)
そのおかげでまた少しずつですがうまくなってきたと実感できるようになりました。
皆さんもなかなか稽古に来られないことが多いと思いますが、是非一人稽古にトライして下さい。
道場に来たら、道場でしか出来ない稽古、すなわち相手を必要とする稽古をし、自宅では一人稽古を是非してください。
本音をいうと一人稽古が上達するのにかなりの部分を占めると思っています。
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