合気道の審査は5級~1級、初段~4段と一応の定めがありいます。
5級の審査は片手持ち四方投げ、正面打ち一教、正面打ち入り身投げ、座技呼吸法があり、それから少しずつ技が増えて1級までにひと通りの技を習得できるようになっています。
そして初段の審査ではそれらの技をひと通り出来るかを見ます。
二段の審査ではそれに短刀取り、二人がけといった技が種類としては増えますが、それだけでなくそれらの原理的な技とその応用を自由に滑らかに(というのは、右手をもたれたら、それから右足を出して・・・とひとつひとつ考えならでなく)技が出るかを見ます。
三段はそれに木刀取り、杖取りの技もありますが、私が習った先生は「縦の線」と「横の線」を見ると説明しました。
「縦の線」とは武道でいう「正中線、あるいは中心線」。「横の線」とは「腰が上下に波打たずに水平に動く」という事を言います。
何故それが必要かというと、所謂「居つく」事がなく動ける体が出来ているかを見るためだと思います。
江戸時代に腰がふらつくのを「提灯腰」といって諌めたそうです。
確かに腰が上下左右にふれると、着物の帯が解け、侍の刀もフラフラと動いて誰かに当たりかねません。
また先生は「気」がどれだけ出ているかを見るのも重要だと説明していました。
私も同じような見方で審査をするつもりですが、もうひとつ重要な要素として「相手に気があっているか」を重視します。
なんといっても「合気道」なのですから。
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